シネックスは、米SCOSCHE(スコーシェ)のiPod touch、iPhoneと接続して使用する放射線測定器「RDTX-PRO」を発売する。9月上旬から、ネットストアや家電量販店などで取り扱う。店頭想定価格は3万4800円。
RDTX-PROはiPod touch、iPhoneと接続して放射線量を測定できるというもの。iPod touch、iPhoneにアプリをダウンロードし、ドックコネクタに本機を接続することで使用できる。
アプリはApp Storeからダウンロードでき、利用は無料。9月上旬の公開を予定しており、その際は日本語のローカライズにも対応するとしている。
本機は検出器にシリコン半導体を採用し、安定して精度の高いγ(ガンマ)放射線を探知できることが特長。毎時0.01~1万マイクロシーベルトの測定ができ、誤差は±5%程度としている。測定された数値はiPod touch、iPhoneの画面上に表示。表示画面は瞬間値や累積数値などがわかる専門家向けと、安全圏や注意圏などがわかりやすくグラフィック化された簡易ディスプレイの2つを備える。
測定された数値はTwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)にボタン一つで送信され、友人知人との共有が可能。地図上にポストできるため、各地の測定値を見たり、比較したりすることができる。SNSとの連携はmixiへの対応も予定しているとのことだ。
電源はiPod touch、iPhoneから供給されるほか、単3乾電池1本を使えば単体の放射線警報探知機として使用できる。放射線量が0.08マイクロシーベルトを超えると自動的に知らせてくれるという。
SCOSCHEは1980年に創立したカーオーディオやAV機器アクセサリーなどの製品開発、販売をしている企業だ。最近はiPod、iPhone関連商品を数多く手がけており、RDTX-PROも、iPod関連の新規商品という形で生まれたという。
すでにRDTX-PROの兄弟機となる「RDTX」、自宅の玄関などに設置できるWi-Fi対応の「HRDTX」などのラインアップも発表しており、準備が整い次第日本市場に投入する予定とのこと。RDTX-PROは全世界での発売を予定しているが生産数が限られているため、放射線量測定器が必要とされている国の一つである日本市場から投入するとしている。
シネックスでは販売数量をひと月で数千台程度とみており、通常の販売ルートのほか、官公庁や市町村、学校、電力会社などに向けても販売するとのことだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス