Microsoftは、消費者向けエネルギー管理アプリケーション「Hohm」の終了を発表した。市場への浸透が思わしくないためである。
Hohmの終了は、米国時間6月30日に同製品のコミュニティブログで発表された。Googleが、それと類似のエネルギー監視製品「PowerMeter」を廃止すると発表してから1週間も経っていない。
Microsoftによると、Hohmは好意的なフィードバックを受けていたが、「同サービスの全体的な市場浸透のペースが遅いため」、同社は、環境保全に向けた取り組みの中心を他のものに移すことにしたという。米CNETは2011年4月、MicrosoftがHohmを段階的に終了させ、開発の重点をFordとの提携による電気自動車の充電に置く見込みであると報じた。Hohmの提供は2012年5月に終了予定で、これに代わるサービスを提供する予定はないとMicrosoftは述べている。
エネルギー管理製品の動向に詳しい人々にとっては、今回の開発停止の決断はそれほど大きな驚きではない。Microsoftは、多数の電力会社との提携を締結できずにいた。
Hohmは、人々がエネルギー使用量を理解し、効率を改善するための方法を見つけるためのツールを提供する無償のウェブアプリケーションである。利用に際しては、自宅のプロファイルを構築するため、多くのアンケートに回答する必要がある。すると、アプリケーションが米エネルギー省の研究データを使用して、効率改善のための提案をしてくれる。
Microsoftは2年前に、Hohmを初めて発表した際、電力会社と提携して電気料金の請求書情報をHohmに供給するつもりだと述べた。しかし、電力会社との提携がない場合、ユーザーは手動でデータをアプリケーションに入力する必要があった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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