Appleは、オンライン広告ネットワークやその他のトラッキングツールからユーザーの行動を隠す新しいプライバシー機能を採用するブラウザメーカーの仲間入りをするようだ。
Wall Street Journal(WSJ)の報道によると、Appleが今夏リリース予定の「Mac OS X 10.7」(開発コード名「Lion」)の最新開発者向けプレビューにて、Safariに「Do Not Track」(追跡拒否)機能が搭載されていることがわかったという。
追跡拒否機能は、ユーザーの行動を第三者から追跡されないようにする技術で、電話の「Do Not Call(セールス電話拒否)」リストのようなものだ。米連邦取引委員会(FTC)は2010年12月、コンシューマーのプライバシーを守るため、技術メーカーは同技術を製品に組み込むべきだというレポートを発表した。これにより、同機能に関する動きが加速した。法律として強制されることはなかったものの、MozillaやMicrosoftなどのブラウザメーカーは最新版のブラウザに追跡拒否ツールを採用している。
一方Googleは、同社のブラウザ「Chrome」用の追跡禁止ツールを1月にリリースした。これは、ダウンロードしてブラウザにインストールするアドオンツールとなっている。
Appleでは現在、Lionの第2回目となる開発者向けプレビューを公開しているが、同ソフトをテストしている開発者やユーザーは、機密保持契約によりソフトに関する情報を外部に漏らすことを固く禁じられている。Appleは、Lionの価格やリリース日などの詳細を6月の「Worldwide Developers Conference」にて発表する予定だ。
現行バージョンのMac OS XやMicrosoftのWindows上でSafariを利用するユーザーが追跡禁止機能を利用できるか、Appleにコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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