キヤノンMJとウイングアーク、基幹系印刷で協業--帳票システムと複合機が連携

田中好伸 (編集部)2011年03月09日 17時06分

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とウイングアーク テクノロジーズは3月8日、基幹系システム印刷分野で協業し、帳票システムと複合機を連携させるソリューションを5月上旬から提供することを発表した。

 ウイングアークの総合帳票基盤「Super Visual Formade(SVF)」やプリンタ制御ソフト「Report Director Enterprise(RDE)」と、キヤノンの複合機「imageRUNNER ADVANCE(iR-ADV)」を連携させるアプリケーション「RDE 連携プリント for imageRUNNER ADVANCE」を開発した。新たに開発されたアプリケーションを利用することで、RDE帳票サーバから圧縮、暗号化して出力された帳票データをiR-ADV側で解凍、復号化して印刷できる。遠隔地へのデータ出力でネットワーク負荷を軽減できるとともに、高いセキュリティを保持したままでの帳票印刷が実現できるとしている。RDE 連携プリント for imageRUNNER ADVANCEの税別価格は7万8000円となっている。

 iR-ADVのウェブブラウザ機能を利用すれば、iR-ADVの操作パネルから直接印刷を指示することもできる。工場や倉庫、店舗などPCが導入されていない環境下でも、作業指示書や出荷伝票といった業務に必要な帳票類を印刷できる。完全印刷通知機能で、帳票の印刷状況を確認することも可能になっている。

 従来、RDEを活用して、本部で処理した帳票を遠隔地の拠点で印刷する場合、データを圧縮して拠点に送信して、拠点で解凍して印刷するという仕組みになっていた。だが、ネット上を通るためにより高いセキュリティが必要とされていたという。また本部側では拠点での印刷が確認できないといった課題があり、拠点側でも必要なものだけを必要な分だけを取り出したいという要望が寄せられていたとしている。今回発表されたアプリケーションはそうした課題や要望に応えたものになる。両社は「帳票のシステムと複合機というデバイスが連動することで可能になるソリューション」と説明している。

図 システムイメージ

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