ビー・ユー・ジー(BUG)は2月23日、スマートフォンで来店ポイントなどのサービスを利用できる音声通信を利用したタッチシステム「スマート・サウンド・タッチ(SST)」を開発したと発表した。
同社では、FeliCaを利用したサイトへの誘導ツールとして、「ピットタッチシリーズ」を展開している。客が来店時に端末にタッチすると、クーポンやポイントなどの付加サービスを受けられるしくみで、ぐるなび加盟店や「カラオケ館」などで採用されているシステムだ。
今回のSSTは、iPhoneなどFeliCaを搭載しないスマートフォンでも付加サービスを受けられるようにするもので、音声通信機能を使用する。ワンタイムURLを生成し、暗号化された端末情報とワンタイムパラメータを音声にのせて通知する。収音マイクを搭載したスマートフォンであれば利用でき、85デシベルまでの環境に対応。騒がしい店内でも読み取れるように工夫をしているという。読み取りの際の音は、店によってカスタマイズ可能だ。
あらかじめ専用アプリをダウンロードしておく必要があるが、このシステムにより、増加するスマートフォンでもこれまでのフィーチャーフォンと同様、ポイントサービスなどが受けられるようになる。
BUGでは、SSTに対応したFeliCaリーダ「ピットタッチ・ミニS」と非接触ICリーダライタ「ピットタッチ・プロ」を4月より順次発売する。ピットタッチ・ミニSは、近接センサを搭載しており、端末を近づけると電源が入る省電力システムだ。市場想定価格は3万6000円で、ピットタッチプロは7万8000円。このほかに、初期のアプリ開発費やサポート料金、ライセンス料などがかかる。
なお、このシステムは、3月8日から東京ビックサイトで開催される情報流通システム総合展「リテールテック JAPAN 2011」で展示するとのことだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」