ブリティッシュコロンビア州バンクーバー発--現地時間3月24日、当地で開催されたセキュリティイベントCanSecWestの「Pwn2Own」コンテストで、研究者たちは脱獄されていない「iPhone」、「Snow Leopard」上で動作する「Safari」、「Windows 7」上で動作する「Internet Explorer 8(IE8)」と「Firefox」をハッキングできることを示すデモを行った。
Independent Security Evaluatorsの主席セキュリティアナリストであるCharlie Miller氏は、マシンへ物理的にアクセスすることなく「MacBook Pro」上のSafariをハッキングし、1万ドルを獲得した。Miller氏は2009年にSafariのセキュリティホールを突いて5000ドルを獲得し、2008年には「MacBook Air」をハッキングして1万ドルを勝ち取っている。
オランダの独立系セキュリティ研究者であるPeter Vreugdenhil氏は、自作のエクスプロイトを使ってIE8のセキュリティ機能を迂回したことで、1万ドルを受け取ることになっている。
英国に拠点を置くMWR InfoSecurityの研究部門のトップで、Firefoxを標的にしたNils氏も1万ドルを獲得した。同氏はドイツのオルデンブルク大学でコンピュータサイエンスを学んでいた2009年にも、IE8とSafari、Firefoxのエクスプロイトのデモを行って1万5000ドルを獲得している。なおNils氏は名字を明かしていない。
そして最後になるが、ルクセンブルク大学のRalf Philipp Weinmann氏とドイツ企業ZynamicsのVincenzo Iozzo氏はiPhoneをハッキングして、2人で1万5000ドルの賞金を分け合った。TippingPointのZero Day Initiativeがスポンサーとなった同コンテストの主催者によると、Iozzo氏はコンテスト会場への到着が遅れたため、Zynamicsの同僚であるThomas Dullien氏(セキュリティコミュニティーではHalvar Flake氏として知られている)が代理を務めたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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