「脱獄」(ロック解除)を施した安全でない「iPhone」の壁紙を入れ替えるワーム「ikee」を作成したオーストラリア人のAshley Towns氏が、シドニーの企業、mogenerationから採用されたと報じられている。
英BBCの報道によれば、mogenerationの広報担当者は「当社はAshley氏の面接を行い、iPhone開発者向けテストで評価したところ、見事な成績で合格したため、本日同氏を採用した」と述べたという。
mogenerationは同社の顧客として、News Digital Media、Coastalwatch、Getpriceなどの名を挙げている。
SophosのセキュリティコンサルタントであるGraham Cluley氏は、このニュースに反発を示し、自身のブログにこう書いた。「Towns氏が自分の行為に何ら後悔の念を示さないことと、今度は彼の全く無責任な行為が報われたような状況になっていることを、私は不快に思っている」
「若いコード作成者のうち、あれほど愚かに行動することもなく、ソフトウェア開発企業で働く機会を得るのにふさわしい価値を備え、自らのコードにより一連の問題を起こしたTowns氏よりもコード作成能力で勝っている可能性が実際かなり高い人材が、世間には数多くいる」(Cluley氏)
Towns氏は2009年11月、ikeeワームが脱獄済みのiPhoneを攻撃したことで一躍有名になった。このワームは、SSH(Secure Shell)をインストールした後にデフォルトのルートパスワードを変更しなかったユーザーを介して広がった。その後、ボットネット機能が同ワームに追加された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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