独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月11日、Windows VistaおよびServer 2008にDoS攻撃を受ける脆弱性が存在すると公表した。15日時点で対策方法は公開されていない。
Windows VistaおよびWindows Server 2008には、Server Message Block version 2(SMBv2)メッセージの解析に起因する脆弱性が存在する。Negotiate Protocol Requestのヘッダーを適切に解析していないことが原因でDoS攻撃を受ける可能性がある。この問題が悪用されると、遠隔地の攻撃者から細工されたリクエストを送信されてシステム上で任意のコードを実行されたり、システムをクラッシュされたりする恐れがある。
この脆弱性に対し、現時点でベンダーであるマイクロソフトから対策方法は公開されていない。マイクロソフトによれば現在調査中といい、この脆弱性を悪用する攻撃は確認しておらず、ユーザーが影響を受けたという報告も受けていないとのこと。対応策として、TCP 139およびTCP 445ポートへのアクセスを制限すること、あるいはSMBv2を無効にすることで、脆弱性の影響を軽減できる。
追記:2009年9月18日23時50分マイクロソフトは9月18日、SMBv2に起因する脆弱性に対応する更新プログラムを開発中であることを明らかにした。「マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ」に詳細が記載されている。
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