独立行政法人情報処理推進機構 セキュリティセンター(IPA/ISEC)は7月3日、2009年6月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。ワンクリック不正請求に関する相談件数が過去最悪記録を更新したという。
相談の総件数は1898件で、そのうちワンクリック不正請求に関する相談が694件と、前月より66件増加し、過去最悪記録を更新した。このほか、セキュリティ対策ソフトの押し売り行為に関する相談が6件、Winnyに関連する相談が13件となっている。
ウイルス届出状況では、検出数は約8万7000個と、5月に比べて24.4%減少した。一方、届出件数は1460件で、5月から5.3%増加した。検出数の1位は「W32/Netsky」で約7万個、2位は「W32/Downad」で約6000個、3位は「VBS/Solow」で約3000個であった。
不正アクセスの届出件数は7件。このうち6件が何らかの被害に遭っていた。不正アクセスの相談受付件数は35件あり、このうち9件で被害が発生した。内訳は、侵入1件、DoS攻撃1件、なりすまし3件、不正プログラムの埋め込み1件となっている。
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