トレンドマイクロは5月28日、クライアントPC向けのセキュリティ強化製品「侵入防御ファイアウォール 1.1」(IDF)と、企業で利用するスマートフォンのセキュリティ対策製品「Trend Micro Mobile Security 5.1」(TMMS)を6月より順次提供開始すると発表した。
これら2つの新製品は、同社の法人向けクライアント/サーバ向け総合セキュリティ対策製品である「ウイルスバスター コーポレートエディション 8.0」(ウイルスバスター Corp.)のプラグイン製品として提供されるため、IT担当者が一元的に社内システムを管理することで、社内ポリシーの徹底や、より適切なデバイス利用の促進が可能となる。
IDFは、クライアントPC向けのIDS(不正侵入検知システム)およびIPS(不正侵入予防システム)機能、およびステートフルファイアウォール機能を搭載した、高機能ファイアウォール。IDFを使用することにより、各メーカーが提供する正式なパッチが適用されるまでの期間も、OSやアプリケーションにおける脆弱性への攻撃からクライアントPCを守ることができるという。
また、IDFによる細かなアプリケーションコントロール設定により、PtoPなどクライアント上の特定アプリケーションを使用した場合に発生するネットワークトラフィックを遮断することもできる。IT統制(PCIコンプライアンス等)に課題を持っている企業や、ノートPCを社外に持ち出して使用することが多く、強固なセキュリティ対策が必要な企業に有効とのことだ。
TMMSは、日本で急速に普及しているスマートフォン向けのセキュリティ対策製品。旧版で提供していたウイルス/スパイウェア検索やファイアウォール機能に加え、スマートフォンの各種機能の利用可否をドメインごとに制限する機能や、遠隔操作でデータを消去する機能などを新たに追加した。
TMMSを利用することで、スマートフォンを標的としたウイルスや盗難・紛失による情報漏えいなどのリスクに対するセキュリティ対策ができる。加えて、業務に不要なサービスの利用を制限して業務効率を向上させるためのデバイス管理など、総合的なスマートフォン管理が可能となる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力