フォーティネットは3月12日、2月度のウイルス対処状況レポートを発表した。
マルウェアが探知された地域トップ5ではインドが群を抜いて多く、全世界の4分の1以上を占めた。新たな脆弱性を悪用したもののうち、実効性のあるものは前月の30.2%から25.6%に減少している。しかし、新たに報告された脆弱性の数は117件で、前回の43件に比べて3倍近くに増えている。マイクロソフトの「MS08-067」の脆弱性につけ入る「Conficker」は、依然として実環境で猛威をふるっているという。
フォーティネットは、「経済は先細りしていてもサイバー犯罪者たちにとっての悪事のタネは尽きないことをしっかりと心に刻み、厳格なパッチ管理のガイドラインと有効なIPSソリューションを導入し、脅威の媒介物をブロックする必要がある」と呼びかけている。
1月21日から2月20日までの間に、フォーティネットのFortiGateネットワークセキュリティアプライアンスとインテリジェンスシステムが検知した情報をもとに作成された脅威ランキングでは、「Trojan.Storm.Worm.Krackin.Detection」が62.7%で1位となった。FortiGuardは新たに117件の脆弱性を検知しており、このうち25.6%にあたる30件は積極的な攻撃を仕掛けたという。
変種ごとに分類したマルウェア活動のランキングでは、「W32/Netsky!similar」「W32/Virut.A」「HTML/Iframe_CID!exploit」が上位を占めた。トロイの木馬「Zapchast」のファミリーである「W32/PWS.Y」という変種は、8位に大きくランクを上げた。地域別では米国で最も多くのスパムが見つかり、カナダは世界のスパム活動の5.3%を占めたという。
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