Panda Securityは1月30日、同社のメールクリーニングマネージドサービスである「TrustLayer Mail」を使って2008年に4億3000万通のメールメッセージを分析した結果、企業に届くメールうち、悪意のないものはわずか8.4%だけであったと発表した。
届いたメールのうち、89.88%がスパムであり、また1.11%は何らかのマルウェアに感染していた。第2四半期には企業に届いたメールうち94.75%がスパムであったという。
マルウェアに感染したメールを調べると、「Netsky.P worm」が最もよく検知された悪意あるコードであった。これは、ユーザーが感染したメッセージをMicrosoft Office Outlookのプレビュー表示を通して見るだけで活動を開始する、Internet Explorerの脆弱性を利用するマルウェアだ。
スパムメールのタイプを分析すると、32.55%が製薬品関連で、20.50%は精力剤関連だった。また、経済情勢の悪化に関連したスパムが増加しており、住宅ローンや偽のローンの宣伝メッセージが4.75%、偽の仕事のオファーやいかさまの卒業証書などが2.75%を占めた。スウォッチなどブランドの偽物製品の販促スパムは全体の16.75%であったが、最後の6カ月間では減少している。
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