インターネットセキュリティ企業Integoは米国時間1月22日、Appleのプロダクティビティソフトウェア「iWork '09」の海賊版にトロイの木馬が仕掛けられているのを発見したと、発表した。これを悪用して、攻撃者は感染したコンピュータを制御下に置くことができる。
トロイの木馬「OSX.Trojan.iServices.A」は、BitTorrentトラッカーサイトや海賊版を扱うその他のサイトで出回っているiWork '09のコピー内で発見された。Integoのセキュリティアラートでは脅威レベルを「Serious(深刻)」と評価している。
海賊版のiWorkをインストールすると、トロイの木馬もiWorkServicesという名の下でスタートアップに登録される。Integoによると、プログラムはマシンのroot権限に与えられる読み、書き、実行(read、write、execute)のすべてのパーミッションを保有する。同マルウェアはインターネットを介し、遠隔地のサーバにアクセスし、感染したマシンに追加のコンポーネントをダウンロードすることができる。
Integoによれば、22日朝の時点で、少なくとも2万人がiWork '09のインストーラをダウンロードしているという。
一方、イタリアの研究者が、Mac OS Xベースのマシンに悪質なコードを挿入する方法を公開したと、The Registerが報じている。これにより、攻撃者は悪質なアクティビティの隠ぺいが容易になるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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