トレンドマイクロは12月3日、11月度の「インターネット脅威マンスリーレポート(日本国内)」を発表した。この数カ月でリムーバブルメディアから感染する「MAL_OTORUN」の感染報告数が急激に増加している。
11月の不正プログラム感染被害の総報告数は5207件で、10月の5744件から減少している。しかし、感染被害報告数ランキングにおいてMAL_OTORUNは4カ月連続1位となっており、総報告数における割合も約11%と、2008年で最大になった。この要因としては、攻撃者によるUSBワームの作成、配布量の増加が考えられるという。USBメモリなどのリムーバブルメディアを感染経路として狙う手法が定番化したと言え、他の不正プログラムでも同様の機能を付加するケースが増えている。
11月の感染報告ランキングでは、不正なウェブサイトに誘導する不正プログラム「MAL_HIFRM」が2位、「JS_IFRAME」が5位に入った。これらの不正プログラムは悪意のあるサイトに埋め込まれているほか、正規サイトが改ざんされて埋め込まれるケースも多く確認されている。ユーザーを不正なサイトに誘導する手法も、攻撃者に広く使われているようだ。
ランキングは、1位が「MAL_OTORUN」(611件:前月1位)、2位が「MAL_HIFRM」(89件:前月2位)、3位が「TROJ_GAMETHIEF」(76件:前月9位)、4位が「TSPY_ONLINEG」(67件:前月5位)、5位が「JS_IFRAME」(65件:前月10位)、6位が「BKDR_AGENT」(64件:前月2位)、7位が「WORM_DOWNAD」(60件:新規)、8位が「TROJ_VUNDO」(55件:前月7位)、9位が「TROJ_DLOADER」(前月4位)および「WORM_AUTORUN」(前月6位、ともに44件)となっている。
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