Appleは米国時間12月2日夜、複数のウイルス対策ソフトの利用を勧めるページを同社のサポートサイトから削除し、Mac製品は「購入したその日から」安全であると述べた。
「われわれはこのKnowledgeBaseの記事を削除した。古くて不正確だったからだ」とAppleの広報担当であるBill Evans氏は述べる。
「Macは、悪質なソフトウェアやセキュリティの脅威からの保護を提供してくれる、ビルトインの技術を搭載する。この技術は、購入したその日から、悪意のあるソフトウェアやセキュリティの脅威から守ってくれる」と同氏は述べ、「だが、どんなシステムもあらゆる脅威から100%安全ということはあり得ないため、ウイルス対策ソフトを実行することで、さらに安全性が高まる」と続ける。
Appleのサポートサイトに以前掲載されていたセキュリティに関する説明は、Macユーザーに対するチュートリアルの形で、「Appleでは、ウイルスプログラマーが複数のウイルス対策プログラムの回避を考えなければならない状況にして、ウイルスの作成が困難になるように、より多くのウイルス対策ユーティリティを幅広くご利用いただくことを推奨する」となっていた。
セキュリティの専門家らは、AppleがMacユーザーに対し、ウイルス対策ソフトのインストールを勧めたことを喜ぶ一方で、複数のウイルス対策ソフトを実行すると問題が生じることを警告し、複数のソフトをインストールしないよう推奨した。
Appleのウイルス対策ソフトに関する記述は、新しい情報が掲載されたとして複数のメディアに報道されたが、実際は2007年に発表され、2008年11月にアップデートされたものだった。
あるApple観測筋は、サポートページの記述がつたなかったから今回削除されただけだろうと推測し、Macユーザーにウイルス対策が必要であると伝える意図は始めからなかっただろうと述べる。
「あれは正しい承認ルートを経ずに公開されたサポートノートで、品質を確保できていなかったのではないか」とApple関連のニュースサイトTidBITSのセキュリティエディターであるRich Mogull氏は述べ、「わたしの推測だが」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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