スパム対策組織Spamhaus.orgがまとめた、「スパムに奉仕している」ワーストインターネットサービスプロバイダー(ISP)10社のリストで、Microsoftが第5位にランクされた。
Washington Post紙のBrian Krebs氏は、自身が運営するSecurity Fix Blog上で、スパマーらは、Microsoftが管理するサイトは反スパムグループによってブロックされないことを知っているため、MicrosoftのLive.comやLivefilestore.comのサイト上で、偽の医薬品販売サイト、ポルノサイト、Nigerian 419 scamサイトへのリンクを宣伝している、と指摘している。
Spamhausの最高情報責任者(CIO)であるRichard Cox氏がKrebs氏に語ったところによると、SpamuhausはかねてからMicrosoftに対し、この問題について警告してきたが、要求は実現しなかったという。McAfeeやMarshalなどの他のセキュリティ企業も、Microsoftが管理するサイト上でスパムや詐欺が増加していると警告してきた。
この件についてMicrosoftにコメントを求めたところ、同社の広報担当者から次のようなメールが送られてきた。
(提供している製品やサービスを)スパムなどに悪用されるケースは、Microsoft特有の問題ではない。MicrosoftはWindows Liveを提供している。これは、ソフトウェアとサービスで構成されるスイート製品で、Windows Live Hotmail、Windows Live Spaces、Windows Live SkyDriveといった無料サービスを通じて自分のコンテンツを掲載、共有する機会を顧客に提供するものだ。このような性質上、スパマーらはさまざまな方法で、消費者を標的とした悪意ある行動を取ることが可能だ。われわれは、顧客のセキュリティやプライバシーの保護について真摯に受け止めており、継続的に顧客のエクスペリエンスの向上に努めている。その一方で、監視の強化や技術の向上を通じてそのような攻撃を減らす取り組みも行っており、業界トップクラスの成果を見せている。Windows Liveサービスをスパムに利用することは、サービスの利用規約で明確に禁じており、スパマーらの利用が判明したWindows Liveアカウントは積極的に削除している。
興味深いことに、Verizon.comが第9位にランクされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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