Appleは米国時間7月31日、「Mac OS X Tiger」「Mac OS X Leopard」向けのほかの多くのアップデートとともに、深刻なDomain Name System(DNS)の脆弱性を修正するセキュリティアップデートをリリースした。
この脆弱性は、7月8日にIOActiveのDan Kaminsky氏によって最初に報告された。この脆弱性により、攻撃者はウェブサイトの訪問者を攻撃者が選んだサイトにリダイレクトし、偽の情報を表示できる。DNSとは、ウェブサイトの一般的な名前を数字で構成されるIPアドレスに変換するシステムで、インターネットにとって基本的なコンポーネントである。
また、今回のアップデートでは、悪質な「Microsoft Office」ファイルをロードすると「任意のコードが実行される」可能性がある「QuickLook」のバグも解消されている。
7月24日、Kaminsky氏は、セキュリティカンファレンスである第2回Black Hat Webinarで講演し、同氏が2008年に入って発見して7月8日まで伏せていたDNSの脆弱性に関する最新情報を提供した。Kaminsky氏の発表は、複数ベンダーからの大規模な修正パッチのリリースと同時に行われたが、攻撃者に悪用される前にほとんどの人たちがシステムにパッチを適用できるよう、詳細は明らかにされなかった。
しかし、7月23日、DNS攻撃を可能にするエクスプロイトコードがインターネットのさまざまな場所で公開された。
Appleでは、「Security Update 2008-005」をMac OS X v10.4.11、Mac OS X Server v10.4.11、Mac OS X v10.5.4、Mac OS X Server v10.5.4を実行しているすべてのシステムに適用することを推奨している。アップデートはAppleのウェブサイトまたはMac OS Xの「ソフトウェア・アップデート」から入手できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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