G DATA Softwareは3月18日、通称「神の手雲」と呼ばれるチェーンメールの扱いについて注意喚起を行っている。「神の手雲」とは、空に二つの手の形をした雲が写っている画像の付いたメールのことだ。
このメールには、添付画像が一見すると神秘的に見えることを利用し、これを7人に送ると幸せになるというメッセージが付されている。画像は4〜5年以上前に海外で作成された合成写真と推測されているが、正確な発生源は分かっていない。この画像自体はダウンロードしても特に問題はないものの、その扱いに注意するよう呼びかけている。
同社では、このチェーンメールが海外系ブロガーが訪問者を増やして広告収入を得ることを目的としている可能性が高く、またブログ上に表示される広告のリンク先にスパイウェアやフィッシングサイトが潜んでいるリスクがかなり高いものと推測している。
同社はこのようなメールを受け取っても、決してそこから先に配布をしないよう呼びかけている。また、こういったブログを解説するブロガーに対しても、出典先のリンクやセキュリティについては十分確認すべきとしている。その上で、チェーンメールによるリスクを解説するよう心がけることが、今後のITの発展につながっていくとしている。
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