ニュージーランドの情報機関は、同国の政府コンピュータシステムへの攻撃に中国政府が関与している可能性を示唆した。
ニュージーランドのHelen Clark首相は現地時間9月11日、機密情報は一切漏れていないと記者団に明言しながらも、サイバー攻撃の背後に外国政府のスパイがいると考えていることを認めた。
Clark首相は、政府関係者はどの国の政府がサイバー攻撃に関与しているかを把握していると述べながらも、疑われている国を名指しするのは避けた。
「われわれには、攻撃が試みられるたびに防御を実施する非常に優秀な人材がいる。当然ながら、今回の件も彼らから報告を受けている」とClark首相は記者団に語った。
ニュージーランド保安情報局のWarren Tucker局長は、地元紙「Dominion Post」に対し、カナダの情報機関が中国のスパイによるサイバー攻撃を疑った過去の例を引き合いに出して、中国政府が攻撃に関与していることをほのめかせた。
今回の疑惑が浮上するわずか1週間前、中国外交部は、中国政府がドイツ、米国、イギリスのコンピュータネットワークへの攻撃を承認したという事実はないと発表した。
中国外交部の姜瑜氏は、最近の記者会見の中で「中国軍が外国政府のコンピュータシステムを攻撃しているとの非難は、事実無根かつ無責任で、隠れた動機から出たものだ。私の知るかぎり、これまで中国の警察当局は関係国から調査への協力を要請されていない」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力