Windows XPとWindows Vistaのシステムファイルが何の通知もなしに自動更新されている--ZDNetブロガーのAdrian Kingsley-Hughes氏が2日連続で報告した。それによると、同氏のものを含むいくつかのマシンで8月に「ステルス(隠密)」アップデートがあったという。いずれのマシンもアップデートを自動的にインストールするようには設定されていなかった。「アップデートがあることも知らせず適用を延期する機会も与えずにアップデートを押しつけるという発想はいただけない」。これに対して、Microsoftは、米国時間9月13日、これは「通常の動作」であり問題はないと主張した。
Microsoftの広報担当者の弁は次のとおり。「Windows Updateは、随時、自身を自動アップデートし常に最新状態に保つようになっている。最新アップデートの有無をチェックし利用者に通知するためだ」
これについて、Windows UpdateのプログラムマネージャーであるNate Clinton氏は、同日、次ようにブログに書いた。「この説明は、要するに、必ずしもオープンではなかったと言っているだけで、答えになっていない。指摘されているのは、Windows Updateがそれ自身をアップデートするときの動作についてもっと明らかにすべきだということだ」
そして、次にように説明した。「Automatic Updatesがオフになっていれば、Windows Updateが自動的にアップデートされることはない。自動アップデートされるのは、アップグレードを自動インストールする、あるいは、アップデートを通知すると設定している場合だ」。これで、Adrian Kingsley-Hughes氏が観察した現象の説明がつく。同氏のブログによれば、いずれのマシンもアップデートを通知するように設定されていた。
参考までに、アップデートされるファイルを挙げておこう。Vistaでは次のファイルが更新される。
wuapi.dll
wuapp.exe
wuauclt.exe
wuaueng.dll
wucltux.dll
wudriver.dll
wups.dll
wups2.dll
wuwebv.dll
XP SP2では、次のファイルだ。
cdm.dll
wuapi.dll
wuauclt.exe
wuaucpl.cpl
wuaueng.dll
wucltui.dll
wups.dll
wups2.dll
wuweb.dll
これら9つのファイルはいずれも、XPまたはVista用のWindows Updateに関連するシステムファイルである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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