ウェブルート・ソフトウェアは7月3日、6月に国内で最も多く検知されたスパイウェアのランキングトップ10を発表した。
このランキングは、ウェブルートのスパイウェア検索ツール「Spy Audit」を利用して集められた最新のスパイウェア情報。スパイウェアを「アドウェア」「トロイの木馬」「システムモニタ」の3種類のカテゴリに分類し、それぞれトップ10を集計している。
アドウェアでは、1位が「Virtumonde」、2位が「DriveCleaner」、3位が「GAIN」となった。1位のVirtumondeは前月は圏外であったもの。ニセのセキュリティソフトウェアの広告を出すことでも知られており、また多くの亜種が存在し、削除が難しいアドウェアのひとつ。
ニセのセキュリティソフトウェアの広告が何度も表示されたり、削除したニセのセキュリティソフトが何度もインストールされる場合は、システムの完全なスキャンをすべきとしている。
トロイの木馬では、1位が「Trojan-Downloader-Zlob」、2位が「Trojan Agent Winlogonhook」、3位が「Trojan Hachilem」となった。オンライン時にハッカーに無制限のアクセスを許すトロイの木馬であるTrojan Agent Winlogonhookが、前月の6位から2位に上がっている。またウェブルートでは、特定のユーザーに狙いを定めてトロイの木馬を送付する攻撃が広がっていると説明している。
システムモニタでは、1位が「Stealth Keylogger」、2位が「2Spy!」、3位が「iOpus ActMon」となっており、1位から4位までが前月圏外からのランクインとなった。システムモニタは、システム管理者が監視のために正規に利用する場合もあるが、監視を知られないようにするために存在を隠す機能がある。このため、インストールをした覚えがないシステムモニタが検知された場合は注意が必要。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」