Adobe Systemが提供する最新版の「Photoshop Creative Suite」のPNG画像フォーマット用プラグインに、脆弱性が存在することが明らかになった。Windows向けのそのほかのバージョンのPhotoshopもこの脆弱性の影響を受けるという。
Secuniaが米国時間4月30日に発行したセキュリティ勧告によると、PNGプラグインの脆弱性は、Windows用の「Adobe Photoshop Creative Suite 3 (CS3)」「Photoshop CS2」「Adobe Photoshop Elements (Editor) version 5.0」で発見された。Secuniaでは、この脆弱性を5段階評価で2番目に危険度高い「きわめて深刻(highly critical)」としている。同社は「Marsu」という人物が発見したと述べている。Marsu氏は、Windows XP SP2で稼働するPhotoshopを使用して脆弱性を検証したという。
Marsu氏はこのほかに先週も、Windows用のAdobe Photoshop CS3とCS2に深刻な脆弱性を発見し、報告している。
30日に報告された脆弱性は、Photoshopの画像フォーマット用プラグイン「PNG.8BI」がPNGファイルを扱う際の領域エラーを介して悪用される恐れがある。攻撃者が悪意あるPNGファイルを使ってこの脆弱性を悪用すると、ユーザーはバッファオーバーフロー攻撃によりシステムを乗っ取られる可能性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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