ソフォス(アラン・ブロデリック社長)は4月11日、07年1月から3月の「ス パム送信国ワースト12」を発表した。同社の「ソフォスラボ」のアナリストが、 期間中に受信した全スパムを分析した結果をまとめたもので、スパムの総数は 06年の同時期に比べて4.2%増加した。
スパム送信国のワースト1位はアメリカ、2位は中国(香港を含む)、3位は ポーランドだった。アメリカは、スパム全体の約5分の1の19.8%を占め、引き 続きトップ。ただ、その比率は減少傾向にあり、同社ではアメリカ国内での対 策の成果が徐々に現れていると分析する。
前回の調査までアメリカに迫っていた中国は7.5%となり、この四半期は急 激に減少した。一方、3位のポーランドはスパム配信数が急増し、比率は06年 の同時期(1月-3月)の3.8%のほぼ倍の7.4%に跳ね上がった。
4位以下は、韓国、イタリア、フランス、ドイツ、 スペイン、ブラジル、ロシア、インド、台湾の順。また、その他が30.6%だった。日本は1.3%で、比 率は前回と変わらないが、スパム総数が増えているため、配信されているスパ ムの数は増加している。
大陸別のスパム送信のランキングでは、ヨーロッパ各国を狙った非英語スパ ムの増加と中国の激減により、ヨーロッパがアジアを抜いて35.1%でトップに なった。アジアは33.4%で2位、北米は比率を若干下げ、22.9%で3位だった。
ソフォスでは、使用するコンピュータがゾンビネットワークに組み込まれる 危険性を回避するため、ウイルス対策ソフトを最新に保つこと、ファイアウォー ルをインストールすること、最新のセキュリティパッチを適用することを推奨 している。また、すべての企業や組織に対して、メールアカウントの使用方法 に関するセキュリティポリシーの策定し施行するよう呼びかけている。
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