Microsoftの「Windows Vista」はWindowsのセキュリティを向上させた。しかし、McAfeeが年2回刊行するセキュリティ問題を取り上げたジャーナル「Sage」で、McAfee Avert LabsのセキュリティリサーチおよびコミュニケーションマネージャーであるDavid Marcus氏は「Microsoftが下したいくつかの決定のために、ユーザーは今も脆弱な環境に置かれている」と述べている。
McAfee Avert LabsによるSage(PDFファイル)の第2号が、米国時間4月11日に発行された。このジャーナルは2006年7月に創刊されたもので、McAfee Threat Centerからアクセスできる。
Dan Sommer氏は編集記で「セキュリティ関係者とマルウェア作者の絶え間ない戦いは軍拡競争だ」と述べている。Sommer氏はMcAfee Avert Labsでプロダクションマネージャーを務めている。
このジャーナルは、McAfeeによる製品広告の一環である。しかし、SPAM over IP Telephony(SPIT)など最新のセキュリティ問題に関して、Marcus氏をはじめとする従業員のレポートも掲載している。
ジャーナルによると、SPITは電子メールによるスパムを上回る勢いだという。電話セールスの際にセールス担当者は、電話による勧誘を拒否する登録制度である「National Do Not Call Registry」に従うことなく、VoIPを利用した無料電話を大量にかけることができる。スパム業者は発信元電話番号を偽ることができ、フィッシング詐欺の電話がたとえば自分が利用している銀行の電話番号から掛かってくるなどと思わない無防備なVoIPユーザーを欺くことができる。
Sageではそのほか、携帯電話用のスパイウェアからスパム、RFIDタグの危険性にいたるまで、上記以外のセキュリティ問題も取り上げている。また、「2005年にPCにインストールされたパッケージソフトの35%が違法なものであった」といった統計に関しても取り上げられている。
Sageでは、ノートPCのセキュリティや業界向けのセキュリティリスクマネジメントプランなどの話題も掲載している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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