シマンテックは3月8日、2007年3月のスパムレポートを発表した。発表によると、2007年3月のスパム活動は、過去数カ月のトレンドと大きな変化は見られないものの、一部新しい兆候が現われている。
電子メールトラフィック全体に占めるスパムの割合は依然高い状態が続いており、2月のSMTP層における全送信メッセージの中のスパムの割合は、1月末の69%から約70%に増加した。また、画像画像スパムの割合は2月末の時点でインターネット上の全スパムのうち38%を占め、1月に引き続き不安定な上京となっている。
画像スパムでは新たな兆候が見られ、画像スパムを難読化させる技術と斜め文字を組み合わせる手法が発見された。また、アダルト系スパムの数が過去数カ月で激減しており、過去最低となる3%を記録した。
新たな画像スパム手法は、これまでの個々の文字を加工する手法に対し、文章全体を上向きまたは下向きに傾ける手法が発見された。この手法を利用すると、特にOCR(光学式文字読取装置)やエッジフィルタに依存しているアンチスパム技術のスパム検知能力を低下させる可能性があるとしている。
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