クリスマスの週末、The New York Times紙が、深刻な事態となる危険性がある「Windows Vista」の脆弱性について記事で取り上げた。この報道に対し、ブロガーらが盛り上がりを見せている。
The New York Times紙に掲載されたこの記事は、あるロシア人プログラマーが12月中旬に発見した脆弱性を取り上げている。当時、このプログラマーによる書き込みはあまり注目を集めなかった。ところが米国時間12月22日になって、Microsoftがこの脆弱性を「厳重に監視している」ことを実際に認めている。同社が認めたことから、この脆弱性に対する関心が一気に高まった。これを悪用すると、Vistaを含む同社の最近のOSすべてでユーザー権限を引き上げることが可能になってしまう。
ブロガーの中には、何1つ正しいことができない、というMicrosoftに対する典型的な意見もあれば、新OSの開発に関してはMicrosoftに厳しすぎる、との意見もある。
「バグなどなく、脆弱性に対しても無敵だというMicrosoftの確かな評判を考えれば、Vistaにバグが多いことは絶対に考えられない。皮肉だというニュアンスが伝わると良いが」――Gearfuse
「少しでもIT業界にいる人には以前から分かっていることだ。OSの新バージョンが出ると、最初の6〜12カ月間は大きなバグやセキュリティホールがあるものだ。「Service Pack」という概念はそこから生まれたのだ。Vistaのケースが普通より大きく騒がれているのは、Vistaの狙いが非常に野心的だからだと思う。複雑なコーディングに「バグ取り」はつきものだ。問題は、そのテスト環境を本番環境に移したいかどうかだ。おそらく移したいとは思わないだろう」――Train Signal Training
「(Windows)XPではサービスパックを2回リリースしているが、それでも脆弱性がいくつか残っていることを忘れないで欲しい。正直なところ、Vistaにアップグレードしたいと思わせる理由は、人目を引くインターフェースしかない」――Case Forum
「OSに全く脆弱性がない、と思っている人はいない。Vistaの問題は、エクスプロイトコードを簡単に開発できるほど多くの脆弱性(しかも、その多くはOSの基本構造に関するもの)を残してMicrosoftがソフトウェアを開発し続けてきた点だ。Vistaの品質が過去数バージョンのWindowsと同じくらい低いかどうかを見極めるには時期尚早だが、ここまでの様子から判断すれば全く良くない。Vistaに対価を払うという賭けに出る理由は、私には見いだせない」――Macsaresafer(CNET News.comのTalkbackより)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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