人気の高いVoIPサービス「Skype」を脅かしていたセキュリティ問題に関して、研究者らは米国時間12月19日、ワームではなくトロイの木馬であると再定義し、混乱を収拾した。
セキュリティ企業Websenseは今週に入り、インターネット電話プロバイダーSkypeのインスタントメッセージングツールである「Skype Chat」を利用して自己拡散するワームについて勧告を出していた。同セキュリティ勧告はユーザーに対して、「sp.exe」ファイルをダウンロードして実行するよう求めてくるインスタントメッセージに注意するよう呼びかけていた。
だが勧告が発表された直後から、このセキュリティ問題がほんとうにワームであるのかという点をめぐり、混乱が生じていた。ほかのセキュリティ企業も、ワームが出回っているという主張に疑問を呈していた。
こうした動きを受けたWebsenseは19日、先のセキュリティ勧告を見直し、セキュリティ問題の実体はトロイの木馬であるとあらためて定義した。
Websenseが新たに発表した勧告には、「非常に協力的なSkypeのセキュリティチームと議論した結果、SkypeのAPIを利用するこのトロイの木馬は、同APIの仕様通りに振る舞っていることがわかった。Skypeを動作させているエンドユーザーには、同プログラムがアクセスを試みていることが通知され、ユーザー自身がこれを認めるという仕組みになっている。(中略)現時点では、対策の施されていない脆弱性は存在しない」と記されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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