「Firefox 2.0」にセキュリティ脆弱性が存在するとの報告が2件明らかになっている。米国時間10月25日、Firefox 2.0の公開から一夜明けたMozillaではこれらの2件の情報に反論している。
ソフトウェアのバグを見つけ出すセキュリティ研究者たち、通称「バグハンター」たちは現在、Firefox 2とMicrosoftが米国時間10月18日に公開したばかりの「Internet Explorer 7(IE 7)」に存在するセキュリティ脆弱性を明らかにしようと、躍起になっているように見える。IE 7の正式版に関して初めて見つかったとされる脆弱性は、18日には公表されていた。
現在、Firefox 2.0のバグに関する少なくとも2件の情報が人気の高いセキュリティメーリングリスト上を流れている。しかし、Mozillaは25日、これらの情報に反論している。
Mozillaのセキュリティ責任者Window Snyder氏は「(2つの問題に関する情報は)ただのノイズである」と述べ、Firefoxユーザーにとって重大なリスクにはならないと付け加えた。
指摘されている問題の1つは、Firefoxのこれまでのバージョンで見つかり、すでに修正されたものだ。メーリングリストBugtraqに投稿されたあるレポートは、以前のバージョンでMozillaが重要度を「最高」と評価したこの問題について、Firefox 2.0で再出現したと述べている。
Snyder氏は、このレポートの内容が不正確だという。「ここで指摘されている脆弱性はすでに修正されている」(Snyder氏)
もっとも、この問題に関連して、Firefoxがクラッシュするという不具合も存在する。「悪用に結びつく不具合はすでに修正されている。ブラウザがクラッシュする可能性は残っているが、これはサービス拒否(Denial of Service:DOS)攻撃によるものだ。もう一度この問題を見直し、本当に重大なリスクが潜んでいないか確認する」とSnyder氏は述べる。
指摘されているもう1つの問題は、メーリングリストのFull Disclosureで明らかにされた。同メーリングリストへの投稿では、Firefox 2.0の脆弱性が、サイバー詐欺を助長する可能性があることが示唆されている。この投稿にはコードも記述されていたが、Snyder氏によれば、Mozillaで問題を検証するには情報が不十分だという。
「問題を識別するには、情報が不足している。詳細な情報を入手したら、調査に着手する」(Snyder氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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