Intelがリリースした同社のワイヤレス製品のソフトウェアアップデートに欠陥があり、PCのメモリを大量に占有する可能性があるという。Intelは米国時間8月22日にこの欠陥を認め、25日に修正版をリリースする予定だ。
Intelの広報担当者Amy Martin氏によると、このソフトウェアアップデートの欠陥は、同社のソフトウェア「Intel PROSet 10.5」に影響を及ぼすという。PROSetには、PCでIntelのワイヤレス製品を制御するためのドライバが付随している。
Martin氏は、「Intel PROSetが実行する処理の1つで、ファイルハンドラが適切に解放されない。これが原因で、この処理が多くのメモリを消費するという事態が起きている」と述べる。こうした状態が続くと、PCの動作が遅くなるという。
Martin氏によると、IntelはすでにPCメーカー向けに修正版を提供しており、25日に同社ウェブサイトにて公開する予定だという。
Intelは、最新版のPROSetを、同社が予定していたアップデートの一環として、8月初めに公開した。最新版では数件のセキュリティ脆弱性が修正された。最も深刻なものでは、悪用されると無線LAN経由でPCへの侵入を攻撃者に許す場合がある。また、ワームを作成して、無線LANが有効になっているPCから他のPCへと繁殖させることさえ可能だという。
Intelは現在、同社ワイヤレス製品が搭載されたPCを所有するユーザーに対し、最新版のPROSetをインストールするよう呼びかけている。Intel製ワイヤレス製品が搭載されているかどうかは、自分のノートPCに「Centrino」のシールがあるかどうかで判断できる。一部PCメーカーでは、最新版のPROSetを出荷前のPCにインストールするとともに、ドライバアップデートでも提供可能する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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