Microsoftは法人顧客からの抗議を受け、パスワード保護されたフォルダの作成を可能にするWindowsアドオンソフト「Private Folder 1.0」の提供を中止する。
このソフトは、先週ネット上で無償公開された。だが公開後すぐ、各社員が自分のデータを暗号化した場合の企業の対応方法について疑問の声があがっていた。
Microsoftは米国時間7月14日、CNET News.comに向けて声明を出し、「Private Folder 1.0は、正式なWindowsを利用している顧客向けの機能として設計した。しかし、管理性、データ復旧、および暗号技術について懸念する声が寄せられた。われわれはこれらの意見を検討し、本日、このアプリケーションの提供中止を決定した。近いうちに対応を進める」と述べた。
Microsoftはこの機能を追加するにあたり、これを「Private Folder 1.0は、友人、同僚、子どもなどと自分のPCやアカウントを共有する人にとって便利なツールで、プライベートなデータを守ってくれる」とし、大々的に宣伝していた。
だが、同ソフトウェアは問題につながる可能性があるとの指摘もあった。
Windows Server関連のサイトであるMSBlogでは、Stuart Grahamという名前の人物が、「たいしたものだ。企業に与える影響は考えなかったのだろうか。すべてのデスクトップをブロックする方法や、ユーザーが必ずファイルをなくすので、そのときのサポート方法など、この製品の情報集めに既に奔走している状況だ。家庭のユーザーにとってはメリットのある製品だが、Microsoftは、あまり考えずにこれをリリースしたようだ」と書き込んでいた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」