現地時間6月18日、複数のハッカーがMicrosoftのフランス向けウェブサイトの一部に侵入し、同サイトのトップページを落書きの画面に書き換えた。
Microsoftは19日に、同社のフランス語サイトを稼働するサーバが何者かに侵入された事実を認めた。書き換えられたウェブサイトのスクリーンショットのアーカイブを保存しているセキュリティウェブサイトのZone-Hによると、書き換えられた後の画面には、「TiTHacK」というハンドル名を使用する複数のトルコ人ハッカーが今回の攻撃を行ったと書かれているという。
Microsoftは19日に発表した声明の中で、攻撃者は設定の不具合を突いて同ウェブサイトのサーバに侵入した可能性が高いとしている。「Microsoftは、この問題を解決し、さらなる犯罪行為を阻止すべく適切な措置を講じた」(同社)
攻撃者らはMicrosoftのウェブサイトに侵入後、同サイトを書き換え、以下のようなメッセージを残した。「やあ、マスター。お前のシステムはトルコ人ハッカーが占拠した。レッドライン(redLine?)がお前(のサイト)を占拠している。Special Thanx And Gretz RudeBoy、SacRedSeer、The_Bekir、さらに全てのトルコ人ハッカーの次の標的はmicrosoft.comだ。2006年6月18日19時6分、われわれはこのサイトを占拠した・・・」
ウェブサイトの書き換えは現在も頻繁に発生しているが、ここ数年は金銭目当ての別の脅威が世間の注目を集めているため、単なるサイトの書き換え行為はさほど話題に上らなくなった。
Microsoftは、警察と連携し、攻撃者らを調査するとともに、彼らに対する適切な措置を講じているとしている。
書き換えられた同社のフランス語版ウェブサイトは、19日の大半の時間オフラインとなっていた。現在Microsoftはサイトの復旧に取り組んでいるという。同サイトはサードパーティのウェブホスティング企業が管理しているが、その企業の社名は明らかにされていない。英国に拠点を置くインターネット監視会社Netcraftによると、同サイトは、MicrosoftのウェブサーバソフトウェアIIS 6.0を搭載したWindows Server 2003上で稼働しているという。
Microsoftは、「当ウェブサイトをご利用いただけず、お客様にご迷惑をお掛けしている場合はお詫び申し上げます」とした上で、さらに次のように述べている。「Microsoftはお客様の保護に尽力しており、サードパーティのホスティング企業と連携し、なるべく早くウェブサイトの機能性を回復できるよう真摯に取り組んでおります。」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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