スパマーに対する敵対的気運が、再び高まりつつあるようだ。今回もやはりカエル(=frog)が関係する。
以前、スパムに対抗する取り組みとして「Blue Frog」があった。これは、Blue Securityが開始したプロジェクトで、同社がDoS攻撃に遭い、降伏をした後に活動を停止している。
そのBlue Frogの後に立ち上がったのが「Black Frog」で、スパマーとの戦いにおいて、Blue Frogの後継となることを目指している。このプロジェクトは「Okopipi」という名前を持ち、同団体のWikiによると、スパム対策ソフトウェア「Black Frog」の開発とサービスの提供をオープンソースプロジェクトとして行うことを目指すという。
「このプロジェクトは、スパム対策ソフトウェアのBlue Frogの代替となることを目指すものだ」とOkopipiのWikiには書かれている。
Blue Securityは、スパマーに対するDIY式スパム対抗キャンペーンを取りまとめていたセキュリティ企業だ。スパムの返信を大量に受ければ、スパマーのシステムは停止することになる。Blue Frogは送られてきたスパムに自動返信するソフトウェアで、Blue Securityによると、50万人以上の顧客が同ソフトウェアをダウンロードしたという。
だが4月、Blue Securityと同社のパートナー数社のウェブサイトは、大規模なDoS攻撃を受けた。DoS攻撃を受けると、多数のコンピュータが継続的にウェブサイトにアクセスするため、サーバに負荷がかかり、サービスは停止してしまう。
Okopipiの対スパマー戦略は、中央に設置したサーバに依存しない仕組みにすることにある。つまり、単一のDoS攻撃では狙いきれない数のターゲットを作るようだ。
Okopipiのwikiによると、「PtoPネットワーク(「frognet」)をベースとする。接続できない場合、電子メールアドレスをオプトアウトすることができる」と書かれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」