ウェブセキュリティ会社Scandoo」は、即時に検索結果を解析し、問題のないウェブサイトには緑のチェックマークを、そして危険性が疑われるサイトの隣には悪質であることを示す画像を表示する。なお、同サービスは無償で提供される。
検索エンジンからリンクされているサイトは、必ずしも安全であるとは限らない。検索クエリの結果として、悪質なソフトウェアをインストールするサイトや、望ましくないコンテンツを表示するサイトへのリンクが表示されることもある。先週発表されたMcAfeeの調査結果によると、米国のインターネットユーザーは1カ月間におよそ2億8500万件もの危険なリンクをクリックしているという。セキュリティ会社は現在、製品やサービスを使用してこの問題に取り組んでいる。
ScanSafeの新サービスはMcAfeeの「SiteAdvisor」と同じく、ウェブ検索の結果にスパイウェアやアドウェア、スパム、ブラウザ攻撃の危険性をもつサイトが含まれているか否かをユーザーに通知する。SiteAdvisorを利用するにはソフトウェアのインストールが必要となるが、ScandooはユーザーがScandooウェブサイトの検索クエリに入力するだけでよい。また同サイトには使用する検索エンジンのツールバーも用意されている。
Symantecも、次世代型のセキュリティソフトウェアを開発する取り組みの一環として、SiteAdvisorと同様の製品の開発に取り組んでいると述べた。
McAfeeによると、検索結果に表示されるリンクの平均3.1%が危険なものだという。さらに、「free screensavers(無料スクリーンセーバー)」「digital music(デジタル音楽)」「singers(歌手)」のような、頻繁に利用される単語を使ったクエリの場合、この数は72%にまで跳ね上がるという。
Scandooは現在Googleのみと連動しているが、今週末までにMSN Searchとも連動する予定だ。またYahooとAskについては、数週間以内に追加されるだろうとロンドンに拠点を置くScanSafeの関係者は現地時間5月15日に述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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