独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティセンター(IPA/ISEC)は4月28日、Winnyを介して感染し、情報流出などを引き起こしているウイルス「Antinny」の亜種を確認したと発表した。この亜種は、WinnyだけでなくP2Pファイル共有ソフト「Share」を介しても感染を拡大することから注意を呼びかけている。
このウイルスに感染すると、パソコン内のファイルを検索し、条件に合致したファイルをWinnyやShareの公開用フォルダにコピーする。このファイルはWinnyやShare経由でインターネット上に公開されてしまうため、個人情報や機密情報が漏えいする可能性がある。
ウイルスは圧縮ファイルや拡張子を詐称したファイルになっており、これを開こうとすることで発症、感染する。IPA/ISECでは、WinnyやShareを利用しない限り感染による情報漏えいは発生しないとして、必要がなければWinnyやShareを使用しないよう呼びかけている。また、感染してしまった場合には、当該パソコンをネットワークから切り離す、Winny、Shareを削除する前に、漏えいしたファイルを特定するなど、9つの対処手順を公開している。
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