フリーのセキュリティソフトウェアである「Kerio Personal Firewall」を利用している人に朗報だ。同ソフトウェアが、引き続き提供されることになったのである。
スパイウェア対策ソフト「CounterSpy」で有名なSunbelt Softwareは米国時間1日、Kerio TechnologiesからKerio Personal Firewallを買収することに合意したと発表した。このおかげで、人気の高かった個人向け製品のKerio Personal Firewallは、今後も提供され続けることになりそうだ。なお、本買収の条件は、明らかにされていない。
Kerioは10月に、Kerio Personal Firewallの提供を年末で打ち切り、企業向け製品に重点的に取り組むと発表していた。その理由として同社は、セキュリティ統合パッケージベンダーとの厳しい競争にさらされていることを挙げている。Kerioによると、Kerio Personal Firewallは2002年3月にリリースされて以来、200万回以上ダウンロードされてきたという。同製品は、これまで無料で提供されてきた。
本買収は12月末までに完了する見込みだ。Sunbeltの声明によると、Kerio Personal Firewallは当面、「Sunbelt Kerio Personal Firewall」の名で提供され、既存のユーザーにもSunbeltからのサポートが提供されるという。
Sunbeltは声明、家庭ユーザー向けには基本機能を備えた無料バージョンを今後も提供し続けると述べている。また買収完了後には、機能の充実した低価格バージョンなど、さまざまな提供形態を発表していく予定だという。
Sunbeltの社長Alex Eckelberryは電子メールによるインタビューに応じ、「われわれは、この製品を改良し続ける計画だ。また、企業向けの製品についても検討している。多くの人は気づいてないが、これはファイアウォール製品以上の価値をもっている。この製品にはホストベースの侵入防止など、すばらしいセキュリティ機能が含まれている」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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