Sun Microsystemsは米国時間3月22日、公開されたばかりのコンピューティングサービス「Sun Grid」が、提供開始初日にサービス拒否(DoS)攻撃を受けたことを明らかにした。
Sunはユーザーの試用を促進するため、音声読み上げサービスを一般に公開にしていた。これを利用すると、たとえば、ブログをポッドキャストに変更するなどといったことが可能になる。だが、「これがDoS攻撃の標的となった」とSunのユーティリティコンピューティング担当シニアディレクターAisling MacRunnels氏は米国時間3月22日に応じたインタビューで語った。
DoS攻撃では、複数台のコンピュータ(ハッカーの攻撃により乗っ取られたPCで構成された「ボットネット」のことが多い)が一斉に、ネットワーク上にあるターゲットを攻撃する。今回、攻撃の標的はこの音声読み上げサービスとなり、同サービスは停止に追い込まれた。
DoS攻撃に対処するのは、そう難しいことではない。Sunはこの音声サービスを通常のSun Gridのネットワーク内に移行することで対応した。Sun Gridは、アクセスに承認を必要とする。「攻撃から身を守る必要があった。あまりにも多くの攻撃を受けたので、内部に移行させた」とMacRunnels氏は言う。
今回Sunが受けたDoS攻撃は、同社のグリッドサービスそのものには影響しなかったという。「Sun Gridのユーザーには、処理能力の低下といった影響はなかった」と同社の広報担当Brett Smith氏は述べている。
Sunは、ドットコムバブルが崩壊し、自社のハードウェアとソフトウェア事業が威信を損ねて以来、地位と売上の回復を望んでいるが、Sun Gridはそれを実現するためのアイデアの1つである。
Sun Gridの認証プロセスでは、ユーザーは法的条項と輸出規制条項に合意し、Sunに住所を公開しなければならない。MacRunnels氏によると、支払いにはPayPal、またはSunが承認したメカニズムが用いられ、PayPalユーザーは本人確認が済んでいることが条件となるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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