Mac OS Xマシンに対するハッキングコンテストを呼びかけたウィスコンシン州立大学マディソン校のシステムエンジニアが、大学の事務局からNGをくらったらしい。
Dave Schroeder氏は米国時間3月6日、大学のネットワークに接続されたMac miniに侵入を試みるようにハッカーらに呼びかけた。今回のコンテストは先ごろ行われた別のコンテストを受けて実施されたもので、10日まで続く予定だった。前回のコンテストについて、Schroederはあまりに簡単すぎたと批判していた。
しかしコンテストは予定より早い7日の晩に終了した。そして8日、同大学の最高情報責任者(CIO)Annie Stunden氏がコンテストを精密に調査するに至った。
「今回のMac OS Xコンテストは大学に承認されたイベントではない」と同大学広報担当のBrian Rust氏は電子メールによる声明の中で説明する。「大学のCIOがコンテストに気付き、これを終了させた。われわれが一番心配しているのは、大学のセキュリティとネットワークアクセスについてだ」(Rust氏)
8日午後、同様の声明がSchroeder氏作ったコンテスト用ウェブサイトにも掲載された。「Daveは善意のある人物だが、コンテストをまったくの独断で実施した」とRust氏は電話取材で語った。
大学は一般的にサイバー攻撃の標的となりやすい。そのため、巨大なネットワーク上で情報を共有する必要性とデータを守る必要性のバランスをとるという難しい課題に直面している。
今回のコンテストは大学のネットワークに悪影響を与えずに終了したとRust氏は言う。「トラフィックを処理できたし、大学のシステムには全く支障なかった」と同氏は述べる。同大学は、大学側の行動がMacコミュニティに迷惑をかけたことについて謝罪した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」