Microsoftのセキュリティサービス「Windows OneCare Live」のファイアウォール機能にセキュリティ上の問題があることが発覚した。専門家らは現在、ユーザーに注意を呼びかけている。
OneCareでは、Java Virtual Machineを利用するアプリケーションやデジタル署名付きのアプリケーションがインターネットに接続できるようデフォルトで設定されている。OneCareは現在、ベータ版が公開されている。
McAfee傘下のFoundstoneでバイスプレジデントを務めるMark Curpheyは、OneCareのデフォルト設定は良くないと述べる。
Curpheyは米国時間1月31日にインタビューに応じ、「ファイアウォール製品やセキュリティデバイスのデフォルト設定は、あらゆる事柄を許可しないようになっていなければならない」と述べる。「すべてのドアを閉じておくべきだ」(Curphey)
Curpheyは、OneCareをインストールした自分の妻のコンピュータでソフトウェアを動かしていた際に、この問題に気が付いた。そこで、FoundstoneのセキュリティコンサルタントRoger Grimesに報告し、GrimesがこれをInfoWorldのウェブサイト上のブログで触れた。Grimesも、Windows OneCare Liveのデフォルト設定を非難している。
「悪質なハッカーなど、マルウェアに関わる人の攻撃を招くだけだ」とGrimesは書いている。
MicrosoftのOneCareチームは31日、Foundstone側の報告に対する返事をブログにつづっている。またその後、Microsoftの代表者もブログの内容について正式に認めた。「確かに、OneCareのファイアウォールは、ユーザーに通知せずにデジタル署名付きのアプリケーションとJVMの通信を許可する。だが、これはセキュリティリスクにはならないはずだ」というのがMicrosoftがブログで記した趣旨だ。同チームは、読者がこの件を議論することを歓迎している。
「デジタル署名つきのマルウェアというのは、めったにない」とMicrosoftはブログで記している。同社はさらに、アプリケーションにデジタル署名があれば、作者を追跡できるとも述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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