電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation:EFF)は米国時間9日、rootkitが組み込まれたソニーBMG製CD、19タイトルの名前を公表した。同社は、CDのコピー防止手段として、rootkitを採用している。
このソフトウェアを悪用すると、悪質なプログラムをユーザーのPC内に隠すことができてしまう。しかし、一旦インストールされてしまったrootkitを、PCにダメージを与えずにアンインストールすることは難しい。セキュリティ対策ベンダー各社は10日、rootkitを悪用する最初のマルウェアを発見したと警告を発している。
ソニーがCDにrootkitを組み込んだことが明らかになって以来、この問題がセキュリティベンダーやユーザーの間で物議をかもしている。しかし、ソニーは同ソフトウェアが組み込まれたCDを明らかにしていない。
EFFでは、以下のCDにrootkitが含まれていることを突き止めたという。
EFFでは、上記以外のCDにもrootkitアプリケーションが含まれている可能性があるとしている。だがソニーは先週、ZDNet UKの取材に対し、同技術を搭載したCDは英国では発売されていないと述べていた。
EFFの弁護士Jason Schultzは声明のなかで「エンターテインメント企業は、ファンが企業の知的財産権を尊重してくれていないと考えがちだ。その一方で、(エンターテインメント企業であるソニーが出した)この手のツールは、ユーザーの財産権を軽視するものである」と述べ、「ソニーの行為は矛盾しているうえ、ユーザーをセキュリティ上の脅威にさらしている」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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