三菱電機、偽造した指も識別可能な「三菱指透過認証装置」を発売

ニューズフロント2005年09月08日 19時17分

 三菱電機は9月8日、指組織内の指紋情報を非接触で検出する生体認証装置「三菱指透過認証装置」の販売を開始した。指の表面ではなく内部の組織から指紋を取得するため、乾燥した指や濡れた指に対する認識率が高いほか、偽造した指を識別することもできる。

 この装置は、指の爪側から光を照射し、指紋側に設けたカメラで透過した光パターンを撮影する。光の透過率の変化から内部組織の指紋情報を取得するので、乾燥や水濡れなど指表面の状態にかかわらず指紋を検出できる。

 偽造された指の識別が可能なため、信頼性も向上する。認証する際センサー部に触れる必要がなく、衛生面の問題もクリアできる。

 金庫などの機器への組み込みや業務システムでの利用を想定した「三菱指透過認証装置デスクトップタイプ[DT-TP]」と、入退室管理など向けの「三菱指透過認証装置ゲートタイプ[OPG-TP]」の2タイプを用意する。デスクトップタイプはプロセッサとメモリを内蔵しており、装置内で認証処理と登録処理ができる。そのため、処理用パソコンを別途設ける必要がなく、金庫やロッカーなどの機器に直接組み込める。

 デスクトップタイプの価格はオープンで、10月11日に出荷を開始する。ゲートタイプの税別価格は49万円から。出荷開始は2006年1月4日の予定。

指内部の光透過率の変化を検出して指紋を認証する「三菱指透過認証装置」

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