Apple Computerが先に公開したMac OS Xのセキュリティアップデートのバグが原因で、同OSの64ビットアプリケーションサポート機能が無効になると、あるソフトウェアメーカーが注意を呼びかけている。
Appleは米国時間15日に大量のパッチを含む「Security Update 2005-007」を公開した。同アップデートでは、ブラウザの「Safari」やBluetooth無線接続機能のほか、さまざまなネットワークツールなどに存在する多くの問題が修正されている。
しかし、このアップデートを適用すると、64ビットアプリケーションをサポートするMac OS Xの機能が無効になってしまうと、「Mathematica」の開発元であるWolfram Researchが述べている。ただし、Mathematica以外にもこの問題の影響を受けるアプリケーションがあるかどうかについては確認がとれていない。
「Apple側の問題により、このアップデートを適用すると、64ビットネイティブのアプリケーションが動かなくなる」と、Wolframは顧客に送った16日付けのメールに記している。このメールによると、7月にリリースされたMathematica 5.2は、Mac OS X を搭載し、同アップデートを適用したG5では動かなくなるという(ただし、64ビットサポート機能を一時的に無効にしておけば、パッチを適用したMac OS Xマシンでも動作可能)
Appleはこの問題を認識しており、セキュリティアップデートに修正を加えることを計画していると、Wolfram広報担当のBen Wilsonは述べている。
Appleには電話と電子メールでコメントを求めたものの、すぐには回答を得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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