携帯電話を狙うトロイの木馬ウイルス「Skulls」の新しい亜種が、ウイルス対策ソフトのふりをしながら被害を広げていると、F-Secureが注意を呼びかけている。
2004年11月に初めて見つかったSkullsは、Symbian OSを搭載する携帯電話を狙うトロイの木馬ウイルスで、最新亜種の「Skulls.L」は、「F-Secure Mobile Anti-Virus」のふりをしていると、フィンランドのウィルス対策企業F-Secureが米国時間9日と発表した。
これまでに見つかった他の亜種の場合と同じく、Skulls.Lに感染すると、システムアプリケーションが使えなくなり、同アプリケーションのアイコンが頭がい骨の画像と入れ替わる。また、Skulls.Lは、2つのバージョンのCabirワームを植え付ける。ユーザが、システムアプリケーションのアイコンをクリックすると、ワームは活動を開始すると、F-Secureでは説明している。
F-Secure Mobile Anti-Virusの正規版にはSymbianの署名が付いている。それに対して、Skulls.Lに感染した携帯端末では、供給元の確認ができないが処理を続けるかどうかを尋ねるメッセージが表示されるという。F-Secureでは、F-Secure Mobile Anti-Virusを必要とする場合、同社ウェブサイトからダウンロードすることを勧めている。
ここ数カ月、CommwarriorやFontalなど、携帯電話を狙った悪質なソフトウェアが他にも報告されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」