Osama bin Ladenが拘束されたときの写真が添付されていることをかたるスパムメールが発生した。メールに実際に添付されているのは、bin Laden拘束時の写真ではなく、悪質なファイルである。米国時間3日のセキュリティ専門家らの発表によると、このメールに添付されたワームは、感染を広げていないという。
F-SecureとMcAfeeの広報担当によると、この電子メールは米国時間2日に大量に送付され始めたという。メッセージのパターンは複数種類ある。どのパターンにも、al-Qaidaを率いるbin Ladenが拘束されたと書かれており、「pics」というファイルが添付されている。ユーザーがこの添付ファイルを開くと、PCにワームがダウンロードされる仕組みになっている。
McAfeeのウイルス研究マネージャCraig Schmugarによると、ダウンロードされたワームは自身の繁殖を試みるほか、スパムの中継を行うようにユーザーPCを設定するという。
F-Secureが確認したスパムメッセージの1つには、次のような文章が含まれていたという:「テレビを付けてみれば分かるように、Osama Bin Ladenが捕まった。現時点ではCNNには画像がないが、ミリタリーチャンネル(PPV)ではいくつかの画像が放映されている。キャプチャした画像のスライドショーを添付する」
このbin Ladenのスパムメールは広く出回ったが、McAfeeもF-Secureも、ワームの感染報告を受けていないという。「ほとんどのユーザーがこのスパムメールをあやしいと思って無視したか、遮断したのだろう」(Schmugar)
F-Secureのウイルス対策リサーチャーEro Carreraも同じ見解だ。Carreraは、出回ったスパムメールの多さに触れながら、「当初報告されたメールの数をみて、このワームは大流行するのではないかと案じた。だが、結局、まかれた種の数が多かっただけだったようだ」と述べた。
ユーザーに悪質ファイルをクリックさせるために、bin Ladenの名前が利用されたのは、今回が初めてではない。2004年には、bin Ladenの自殺写真をかたるウイルスがインターネットニュースグループの間で広まっている。画像ファイルに見せかけたファイルには、ユーザーのPCを乗っ取るトロイの木馬が仕掛けられていた。
これ以外にも、Saddam Husseinの死亡時の写真が添付されていることをかたったメールを介して、ワームが感染を広げたことがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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