スターツ出版は、同社の運営する女性向けサイト「OZmall(オズモール)」が何者かによる不正アクセスを察知したため、サイトを一時的に閉鎖したと発表した。
スターツ出版が不正アクセスを認識したのは、5月25日の午後4時頃。ユーザーより、オズモールから送付されたメールに書かれていたURLにアクセスした際、ウイルスが検知されたとの報告があった。報告を受けたページを調査したところ、ページ内にウイルスは存在しなかったが、内容の一部が改ざんされていた。同社では万全を期すため、即座にサイトを外部からシャットダウンし、オズモールおよび携帯電話向けサイトの「モバイルオズ」「OZの恋愛占い」を閉鎖した。
この事態を受け、スターツ出版は代表取締役社長 菊地修一氏を委員長とするセキュリティ委員会を設置した。また、警視庁に相談したことをはじめ、顧問弁護士やシステムセキュリティ会社などの協力を得て、被害状況や進入経路の特定を急いでいる。
現在同社では、サイト内の全ページについてコンテンツの改ざんとウイルスの有無を確認中だ。現時点でウイルスは発見されていないが、コンテンツの改ざんがいくつか見つかっており、修正中だという。
また、個人情報の流出については、「不正アクセスのあった25日において、個人情報が奪取あるいは流出した事実はない」としている。同社では、念のため5月中のアクセスにおいても同様の調査を実施し、個人情報の奪取や流出がなかったことを確認している。また、4月以前のアクセスログに関しても調査を進めるとしている。
これまでのセキュリティ対策について同社では、「ウェブサイト運営にあたって必要とされている対策は施していた」としている。
オズモールの会員数は35万人となっている。サイト再開に関しては、「安全とセキュリティ対策が検証された後に順次実施していく」としており、まずは携帯電話向けOZの恋愛占いを27日中に、オズモールとモバイルオズを30日中に再開する予定だ。
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