スマートフォンをクラッシュさせるトロイの木馬が出現したと、フィンランドのセキュリティ企業F-Secureが注意を呼びかけている。
同社は現地時間6日、「Fontal.A」というこのトロイの木馬に関する詳細情報を自社サイトで公開した。それによると、Fontal.Aは、Symbian OSが動くNokia Series 60の携帯端末に感染するという。この勧告では、これまでに感染が報告されているかどうかは触れていない。
スマートフォンを狙うトロイの木馬は、今回のFontal.Aが初めてではない。だがFontal.Aは「CommWarrior」トロイの木馬のように、無線通信技術のBluetoothや、あるいは画像、音声、動画を含むテキストメッセージを送信できるMultimedia Message Service(MMS)を経由して自己繁殖するタイプではなく、代わりにファイル共有やIRC(Internet relay chat)を経由して感染する。
F-Secureによると、Fontal.Aは感染した携帯電話に「Kill Saddam By OID500.sis」という悪質なファイルをインストールしようとする。そして、このファイルをインストールしてしまうと、次回起動時に端末が途中でフリーズし、このウイルスが駆除されるまで利用できなくなる。
Fontal.Aはアプリケーションマネージャにも細工を加え、新しいプログラムのインストールを妨害し、自身をアンインストールできなくしてしまう。この問題を解決するには、携帯電話を再フォーマットするしかない。だが、再フォーマットを行うと、端末内に保存されたデータがすべて消えてしまうとF-Secureでは説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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