Mac OS Xが急速にハッカーやウイルスのターゲットになりつつあるとSymantecが発表し、Macコミュニティで騒ぎが起こったのはわずか1週間前のことだが、今度はGartnerが、Macを利用する企業に対してスパイウェアへの感染に注意するよう呼びかけている。
Gartner Dataquestのバイスプレジデント、Martin Reynoldsは先週、企業で利用されているMacの数は比較的少ないが、たった1カ所でも脆弱性があれば問題が発生する可能性がある、と語った。
「Macintoshのインストールベースは比較的少なく、現在稼働中のシステムの約3%程度だ」とReynoldsはリサーチメモに記している。「ターゲットにするのはMac OSの方が難しいが、しかし1カ所弱点を突かれるとそれで問題が生じてしまう」(Reynolds)
同氏によると、Macのみを狙うワームが急速に拡大する可能性は低いが、MacとWindowsの両方を攻撃するハイブリッド型ワームを開発することも可能だという。
「Macintoshを狙うワームは、感染を拡大しようとすると、97%の確率で耐性のある(他の)システムに行き当たることになる。Mac OSとMicrosoft Windowsの両方をターゲットにするハイブリッドワームも開発可能だが、ただしこのような攻撃は組織するのが難しい」(Reynolds)
同氏はまた、Mac OSをターゲットにするスパイウェアについて、その存在が広く知られる前に感染が拡大してしまうことも懸念している。
「今のところMacプラットフォームでは厄介なスパイウェアは存在しないに等しいが、今後はそうしたものが登場してくる可能性もある。脆弱性を悪用するスパイウェアがシステムの奥深くに潜り込み、検知も除去も難しくなることも考えられる。Macではウイルスなどの悪質なコードによる攻撃などない、とは仮定しないことだ」(Reynolds)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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