日立ソフトウェアエンジニアリングは、セキュリティ確保と使い勝手維持の両立を可能とするPC向けセキュリティシステムを開発した。同社が3月24日に明らかにしたもの。1台のPC内に2つのWindows環境を作り、一方のWindows環境をインターネットから切り離すなどして機密作業用の環境として利用する。
2つのWindows環境は、SELinux上で仮想マシン構築ツールVMwareを使って実現する。一方はインターネット接続などを禁止した機密用とし、他方は一般作業用とする。両環境間の通信は、“セキュリティゲート”で遮断しておく。機密用Windowsからのインターネットアクセスと一般用Windowsへのデータコピーを禁止することで、情報漏えいを未然に防ぐ。
一般用Windowsから機密用Windowsへのコピーは、一部のテキストや図表など安全なデータだけに制限する。こうすることで、ウイルス感染を防ぎつつ、使い易さを維持した。また、異なるPCの機密用Windows同士および一般用Windows同士はネットワーク経由でデータ交換できるため、従来通りの運用が可能である。
同システムを利用すると、「システムを機密用と一般用という2台のPCに分ける必要がないので、業務効率向上と省スペース化が図れる」(同社)という。
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