Darwinは、Apple ComputerのMac OS Xにも大量のコードが採用されているオープンソースのオペレーティングシステム(OS)だが、そのソースコードを監査したところ、深刻度の異なる4件の脆弱性が見つかったと、あるセキュリティ対策会社が米国時間17日に発表した。
Darwinに見つかった脆弱性は、Mac OS Xのバージョン10.3--「Panther」(開発コード名)--にも影響を与える。これらの脆弱性について、発見者のImmunitySecでは、カーネル内のメモリエラーが原因で生じたものだと勧告のなかで説明している。
「この種のバグは主として、複数のユーザーが使用するリモートシステムに影響を与える」とImmunitySecの創業者であるセキュリティ対策コンサルタントのDavid Aitelは述べている。また、Mac OS Xはデスクトップマシンで使われることが最も多いため、大半のユーザーが使用するシステムには大きな影響はないという。
ImmunitySecはこの欠陥を昨年6月に発見したが、その存在を自社の顧客に明らかにしただけでAppleには通知していなかった。同社は17日に行われたあるセミナーでこの欠陥を明らかにした後、一般にも情報を公開した。
Appleはこれらの欠陥について知らされていなかったことを認め、現在調査を進めているところだと述べた。しかし、それ以上の詳しい情報は明らかにしていない。
ImmunitySecは、一般に出回っているDarwinのソースコードを分析した際に、これらの欠陥を発見した。Darwinは、Unixの一種であるBSDをベースに開発されたもので、Mac OS Xの核の部分を形成しているもの。そのため、今回見つかった欠陥はMac OS Xにも影響を与える。
これらの欠陥のなかには、Mac OS XのSearchFSという機能のなかにあるバグや、いくつかのカーネルのメモリオーバーフロー、そしてタスクスケジューリングに使われるATコマンドにあるバグなどが含まれる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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