Source Code Club(SCC)が再び店開きしたようだ。
自称ハッカーの集まる同グループは、Cisco SystemsのPixセキュリティファイアウォールのソースコードだと主張するファイルをオンラインで売りに出した。このソースコードには2万4000ドルの値段が付けられている。
Source Code Clubのニュースレターとされる投稿記事には、「SCCはCisco Pix 6.3.1のソースコードを一般提供できることを自信を持って発表する。Pixは多くの非常に安全なネットワークのセキュリティに欠かせないものであることから、このソースコードのリリースは重大な意味を持つ」と記されていた。
Source Code Clubは投稿記事やニュースレターのなかでは、ソースコードの入手経路や入手方法には触れていない。
これに対して、Ciscoではこの事件を把握しており、現在内容を調査中だと、同社広報担当のPenny Bruceは2日(米国時間)述べている。このソースコードが本物かどうかや、その出所に関してそれ以上のコメントには応じられなかった。
Pixのバージョン6.3.1は同ファイアウォール製品の旧バージョンで、2003年3月にリリースされたものだとBruceは指摘した。Ciscoは今年7月にバージョン6.3.4をリリースしている。
Source Code Clubがプロプライエタリなソフトウェアを一般販売すると申し出たのは、今年に入ってこれが2度めとなる。同グループは7月に、Enterasys Networksの侵入検知システムDragonと、Napsterのクライアントとサーバ用ソフトウェアのソースコードらしきものを売りに出していた。同グループは今回これらのソースコードは値上げされたと記している。
顧客が同グループと取引を行なう際には、電子メールと暗号技術を用いることができる。これは購入者と販売者両方の匿名性を確保するために考案されたシステムだ。
Ciscoでは今年5月にソースコードの流出事件が起きている。同社製ネットワークハードウェアドライバのプロプライエタリなソースコードがオンラインに掲載されたのだ。この時流出したソースコードの量は明らかにされていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」