サンフランシスコ発--MicrosoftのFuture Social Experiences(FUSE) Labs部門は、「Spindex」と呼ばれる新ツールで、多くの企業が失敗してきたソーシャルメディアアグリゲーションという分野に飛び込もうとしている。
MicrosoftのFUSEラボのゼネラルマネージャーであるLili Cheng氏は米国時間5月4日午後、当地で開催のWeb 2.0 Expoでの壇上でSpindexを披露し、「われわれは、Spindexを実現不可能のようなプロジェクトと呼んでいる」と話した。
Spindexはローンチから、「Seesmic」や「TweetDeck」といったソーシャルネットワークフィードダッシュボードでは通常見つからないさまざまなデータに対応する。Spindexは、FacebookやTwitterのほか、RSS、ブックマーキングサービスの「Evernote」、Microsoft所有の検索エンジン「Bing」も扱うことができ、さらに今後多くのサービスに対応する予定だ。SeesmicやTweetDeckのようなアプリケーション分野は、Twitterが公式のモバイルクライアントと最終的にはデスクトップクライアントを公開するという決定を下したことで、宙ぶらりんの状態に置かれている。
Spindexに参加するには、「Windows Live」のIDが必要となる。Spindexは現在、クローズドベータプレビュー版で、近いうちにより広い範囲に公開される予定だ。
「われわれはユーザー独自のパーソナルなインデックスのようなものをどうすれば開発できるのか、ということを長い間、考えてきた」とCheng氏はSpindexについて話し、同製品は「ソーシャルパーソナルインデックス」であり、「パーソナルなカードファイル」だと説明した。簡単に言えば、Spindexの目的はソーシャルメディアの「メディア」面を精査する手段を提供することだ。そして、多くのソーシャルアグリゲーションサービスと異なり、Spindexでは今流行の「リアルタイム性」よりも、インデックス作成とアーカイビングに重きが置かれている。ウェブベースのSpindexアプリケーションはソーシャルフィードストリームや、Twitterが提供しているものよりも若干高機能な「trending topics」セクション、アイテムをブックマークして、お気に入りとして追加する機能などを備えている。
Cheng氏はGoogleやBingなど、ソーシャル的要素のない従来型検索インデックスについて、「われわれはみな、世界中のすべての人々を対象とした一体のインデックスを持っている」と述べた。「何かを削除したいと思っても、それは不可能だ。何かに印を付けたいと思っても、それは極めて困難だ」(Cheng氏)
Cheng氏が先に冗談めかして言ったように、それが本当に「実現不可能」なのかどうかは、このプロジェクトが進展するにつれて明らかになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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